タバコを吸うと皮膚の保湿作用や歯茎に大きな変化が出ます。皮膚の老化、口腔乾燥・口臭の問題も出てきます。
■禁煙について
タバコを吸っているあなたが悪いのではありません。人間の脳を依存症に持ち込むニコチンが悪いのです。アルコール・タバコ・薬剤の依存は大脳辺縁系というところで作り出されます。下の図は人間の特性を表した図ですが、人間の特徴として、外界からの感覚の処理、記憶の処理効率は高いですが、判断能力、決心に至るまでの処理能力が非常に弱いといえます。従って、人間はよく迷い、よく考え、決断が鈍る動物という ことがいえます。 太古の昔から人間は脳の快楽や 様々な生活の便利さを手に入れてきました。ニコチンやアルコールは人間の判断能力、決断力が弱いという処理能力の弱さにつけこんだ快楽物質の陰謀ということがいえます。ニコチンの快楽誘導に負けることのないよう禁煙を決断してください。 この図からも明らかのように人間の判断・決心の弱さに対しては 我々は背中を後押しする励ましや 援助が重要です。また、決心する 勇気も必要であると思います。 禁煙を仲間で行うグループも増えてきました。
上表は喫煙が発症に関係する疾患をあげたものです。タバコとの因果関係が言われている疾患は肺がんだけではありません。胃がん・膵臓がんなどの消化器がん・心筋梗塞・胃潰瘍・脳血栓など種々の疾患の発生と関係があります。これらの致死的疾患の予防にはまずは禁煙が不可欠です。
また、狭心症・急性心筋梗塞・脳梗塞は血管の動脈硬化や脱水、ストレスで発症しますが、喫煙との関連が非常に高い疾患です。以前は急性心筋梗塞、脳梗塞は動脈硬化のなれの果てに起こると言われていましたが、最近では若年発症のものも増加し、決して老年期、動脈硬化完成期に起こるものと油断しない方がよいと思われます。血管系の外膜には豊富な交感神経系のネットワークが存在しており、血管内の環境のみならず、ニコチン、ストレスなど、神経系に作用することで血管の閉塞を容易に起こしますので若年期から禁煙・ストレスに関しては注意が必要と思われます。まずはその基礎疾患となる高血圧・糖尿病・高脂血症・メタボリック症候群などの生活習慣病による動脈硬化の進展を防ぐことが治療の主目的となります。このように動脈硬化の予防には禁煙が不可欠です。